マールのオープンから、1年が経ちました。
この1年、小さなフェアを4回、
あかちゃん連れのお母さんたちのお茶会、てきとうカフェ、
思春期の子を持つお母さんたちのお茶会、やさぐれカフェ、
ちょっとやってみたいなと思うワークショップの体験会をするおためしカフェ、
高橋ライチさんの講座、
「愛と家事」著者の太田明日香さん、高橋ライチさんとのトークイベント
などなど、いろいろやりました。
そのひとつひとつ、全部わたしがやりたいものばかりで、改善点はたくさんあっても、やらなければよかったと後悔するようなことは1度もありませんでした。
お申込みが全くなかったらどうしようと気をもんだり、ギリギリでインフルエンザが流行り、体調不良のキャンセルが増えたりと、いろいろありましたが、それでもやっぱりやってよかったと思えることばかりだったのは、やっぱり自分でやりたいと思ったことしかやらなかったからなのでしょう。
それぞれ印象に残るイベントばかりでしたが、それでもお店を開けてみて、1番心に残るのは、いつものお店の時間。
開店の前に、扉を開けて、外に並べる商品の品出しをし、
棚を整理したり、本を拭いたり、レジを開けたり、値段つけをしたりした後にお客さんを待つ静かな時間です。
お客さんが来てくれれば、そのお客さんとのひとときがマールをお店にしてくれます。
でも、誰も来ないまま1日が終わる日もあります。そんな時は、ここで日がな1日、私は何をしていたんだろうかと思いました。
この1年、しみじみと、お客さんが来なければ、店は店にすらならないんだなと思った時もありました。
けれど、1年経ってみて、お客さんが来てくれた日、来なかったけれどお店を開けた日、お店をお休みしていた日、その全部がマールの1年間だったのだなと思えるようになりました。それも、来てくれたお客さんが、「よく通るんだけどこの間は閉まってて」とか「いつも夜にしか通らないから、どんなお店か気になってて」なんて話してくれるのを聞いて、そう思えるようになったのでした。
また実店舗はネットショップとはまた違って、季節の移り変わりにもたくさん影響を受けます。
春は風が強く、外に出していた看板などが倒れたりするし、梅雨は雨で扉を閉めるため、なかなかお客さんが入りにくくなります。雨が続いた日は店内をワークスペースにして、ネットの仕事や検品作業をしたりもしました。夏になると、扉を開けられるようになったけれど、今度は蚊に刺されまくり、夏の終わりから秋にかけては台風シーズン。冬は寒くてまた閉めきりになり、雪が降れば雪かき仕事も。
たぶんこれで季節が一巡したので、これからはなんとなく「あぁまた蚊が多くなってきたな…。」なんて思いながら蚊取り線香をたいたりして、去年よりはあたふたせずにお天気とも付き合っていけるんじゃないかなと思います。
マールをやるようになって、お店を開けている店舗さんすべてを尊敬するようになりました。とにかく毎日お店を開けているだけでも、本当にすごいと。今まで風景のようにしか見ていなかったいろんなお店さんたち。そのどれも誰かが必ず扉を開けているんですよね。
そのことに今更ながら気づいたのでした。
そして、ちょこっと寄って顔を出してくれる人たち、ネットの仕事を支えてくれた人たち、何も言わずに店仕事の生活に合わせてくれた家族、いろんなところでありがたみを感じることの多かった1年でした。
さて、今日で1歳のお誕生日を迎えたマール。
2歳になるまでの1年間でやりたいことは、
できるだけお店を開けること。
原画展をやってみたい。
本の紹介をもう少しやりたい。
やりたいと思った企画は、その時に応じてやっていきたい。
と、そんなところです。
今日からまた、毎日コツコツとやっていきます。
お店を開けて、棚を入れ替えて、お客さんを待つ毎日を飽きないように自分なりに工夫しながら続けていけたらと思っています。
また1年、いろんなお客さんに会えると思うと楽しみです。
1歳になったマールも、どうぞよろしくお願いします。
同じ豪徳寺の本屋さんヌイブックスさんから届いたバルーン
マールのロゴを作ってくれたアラキさんがお花を届けてくれました
娘が1周年だからこれくらいしなくちゃと書き足した看板(^^)