「彼女の名前は」著 チョ・ナムジュ 訳 小山内園子 すんみ

9歳の子から69歳のおばあさんまで60人余りの女性の物語を聞き、その声からつくられた本。

ラジオでもすんみさんが紹介していたけれど、著者のチョ・ナムジュさんは「キム・ジヨン」によって、こんなことがあるのだと社会に認識されたことはよかった。だが、あのなかでキム・ジヨンは自分で声を上げない。あの本が出てから、自分も、社会も、認識しているだけではだめだと感じた。半歩でも前に進もうと、そのためにこの本を書いた。
と話している。

そうして半歩踏み出した人たちの人生は、その勇気によって希望に満ちあふれたものになったか…。

わたしが去年1番読んでよかったと思ったハン・ガンさんの「少年が来る」もそうだし、今年1番見てよかったと思う韓国ドラマ「秘密の森」(ネットフリックスで観られます)も、他の、私が好きな韓国の多くの映画や本、ドラマには、勇気を出して半歩踏み出しただけではどうにもならない、半歩踏み出した人がきずついてしまう、そんな現実、そんな物語を描いているものが多い。

勇気と希望に満ちあふれる感じでもなく、見て、読んでスカッとする要素はあまりない。けれど、すぐそばにいてくれる隣人のような、そんなあたたかさと頼もしさを感じる。そして、その道は険しいかもしれないけれど、存在しているんだよということを教えてくれる。

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