K-POP 新感覚のメディア

K-POPや韓流という言葉を耳にするようになってからだいぶ経つような気がします。うちは韓国人の夫と日本人の私と子どもたちという家族構成ですが、家族全員韓流にはほぼ関心を持たずに最近まで過ごしていました。

「冬のソナタ」でヨン様が大人気になった時も、K-POPというジャンルができた時も、「どうせすぐにまた反日嫌韓になって、ブームもおさまるだろうと、そうずっと思ってきたのですが、東方神起はずーっと人気のままだし、小4の娘がTWICEの「TT」を友だちと歌ったり、30代の担任の先生や知り合いの高校生がBTSの大ファンだったりと、最近ではKPOPの話がよく出るようになってきています。

「ふーん。そうなんだ…。」

韓国といえばスリ集団、橋やデパートの崩落事故、通貨危機等のイメージしかない時に、家族にだいぶ反対された結婚をした身としては、この変わりようをなかなか受け入れられなかったのですが、本書を読んでだいぶその仕組みがわかり、おもしろかったです。

この本では今のKPOPだけでなく、チョーヨンピルからBTSまでの韓国歌謡・K-POPの流れがかなり詳しく書かれています。

そこには私が日本で、また韓国で暮らしながら聴いた歌や歌手たちもたくさん登場してくるので、岩波新書とは思えない親しみやすさで読みおわることができました。

そして、経済的にも政治的にも安定していなかった韓国だったからこそ、K-POPが生まれ、他者を意識せざるを得ない環境だったから、これほどK-POPが拡大していったのだろうと思いました。

経済危機からの脱却のために国策としてIT強国を掲げ、結果インターネットの普及やIT産業の拡大が急速に進んだ韓国。

愛国心が強そうに見える反面、移民の多かった国でもあります。

移民から戻ったアメリカ帰りの若いミュージシャンたちがブラックミュージックを持ち帰り、自分のスタイルにして歌い始めた時、今までの韓国歌謡とは違う、K-POPがうまれました。

うまれたばかりのK-POPはIT産業の拡大に助けられて、音源はMP3などにデータ化され、音楽の質が落ちても多くの人が共有できる方向へと、いち早く舵を切ることになります。

すでに欧米の音楽やJPOPがあり、その中でどちらからも影響を受けながら生まれた音楽は、他の国から韓流、K-POPと規定され定着していったジャンルであり、そのジャンルを作り上げたのは、ミュージシャンでも事務所でもなく、その音楽の登場を喜んだ他国の人たちでした。

そしてそれができたのは、音楽が所有する形ではなくて、共有する形で世界に広まっていったからなのだと思います。

確かに、彼らの歌はYOUTUBEを開けば、すぐ聴くことができ、日本語訳付の動画も、MVもライブ動画も、直接コンサートに行ったファンが撮った映像もすべて見ることができます。

音楽の質を下げてでも、共有するメディアとして拡散することの是非もあると思います。

K-POPが好きな人、なんでK-POPがそんなに人気なの?と思っている人、一度読んでみてください。

こちらの記事も合わせて読むと、JPOPとの対比など、さらにわかりやすいです。

https://realsound.jp/tech/2018/11/post-276678.html

最後に、ここでひとつこの本に間違いを発見。第4章 K-POPの現在 ジョンヒョン―アイドルの生と死 ここに「2008年にデビューした5人組バンドSHINeeのリーダー ジョンヒョンくん」とありますが、ジョンヒョンくんはリーダーではありません。リーダーはオニュくんです。そしてジョンヒョンくんはSHINeeを率いてはいません。もし重版したら改訂されるでしょうか…。

【今週のお休み】15日16日は臨時休業となります。17日11時〜開店します。

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