今日の本は今年マールで出会った本の中でも1,2を争うほど印象的な本でした。
親を癒してくれる存在としてではなく、親の自尊心を満たすためでもなく、親として子どもを愛せるか。親として子どもの感情を育てる義務を果たせるか。
読み終わって、果たして私の感情はしっかりと育っているのだろうか?
つらく苦しいことも感じないふりをして、日々をやり過ごしていないだろうか?
それが大人になることだとわかったような風にふるまっていないだろうか?とふと思いました。
「ネガティブな感情が社会化されずに、解離様式によって適応している「よい子」はいずれ危機を迎えてしまう。」
そんな「よい子」は大人のなかにもたくさんいるのではないでしょうか。
子どもは安定した大人の前でしか泣けない。
「ちゃんと泣ける子に育てよう」というメッセージは、
私たち大人が苦しみや痛みから逃げないでいこうというメッセージでもある。
私たち大人が苦しみから逃げないで、向き合っていく覚悟を持てるのか。
読めば読むほど、子どもに。ではなくて私自身に突き刺さる本です。
お手元に一冊、どうぞ。
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「ちゃんと泣ける子に育てよう」大河原美以著 河出書房新社 1500円+税
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